第10戦 ヨーロッパGP

まさに大波乱レース。


波乱1 晴→雨→晴→雨
フォーメーションラップからポツポツと降り出した雨は
レースがスタートする頃には激しい雨に変わりました。
特に1コーナーは川が出来るほどの状況で
足をすくわれてコースアウトするマシンが続出する事態に。
上空から写した映像はマシンの墓場状態でした。
危険な状況のためセーフティーカーが出動し、
ついにはレース続行が不可能として赤旗中断。


その後、天候が回復したので
セーフティーカー先導によるローリングスタートでレース再開。
路面も乾いてきてレース中盤はドライコンディションになるも
残り約10周となったレース終盤に再び雨。
この最後の雨で得したのはアロンソです。
1位走行中だったマッサが雨でペースを落とし
2位走行中だったアロンソが猛追。
そして残り5周でオーバーテイクした後は
一気に引き離して今季3回目の優勝を飾りました。


波乱2 ハミルトン大荒れ
予選Q3でタイムアタック中に
右フロントタイヤが異常な振動を起し
制御不能のままウォールに突っ込むクラッシュ!
映像から衝撃の大きさが見て取れたので
ヒヤリとしましたが
大きな怪我をすることなく
無事決勝にも出場できたのは良いニュースでした。
もちろんクラッシュは不幸でしたが……。


Q3でタイムが出せなかったため10位グリッドからのスタート。
スタート直後に一気に4位まで浮上し、
すげぇ! と思ったのも束の間、
突然スローダウンして最下位へ……。
どうやらパンクしたらしいです。


さらに土砂降りの雨で川が出来た1コーナーで
足をすくわれコースアウト。
グラベルに捕まって身動き取れなくなるも
エンジンを掛けっぱなしにしていたため
クレーンで吊り上げられてコースへ復帰。
「なんかマリオカートみたい」なんて思ってみたり。
ただ、レース復帰できたものの周回遅れ。


赤旗中断後のレース再開時に
ドライタイヤに履き替える賭けに出ますが
路面コンディションはまだドライタイヤには辛く
さらに順位を落とす結果に。
ドライコンディションになるにつれて
ハミルトンもペースを上げて追い上げますが
結局ポイントまであとひとつの9位でフィニッシュ。


ハミルトンがノーポイントで
アロンソが10ポイントだったことで
2ポイント差まで一気に縮まりました。


デビュー後の連続表彰台記録は9でストップ。
この記録は破られること無いかもしれないですね。


波乱3 ライコネン
予選ではポールポジションを取り調子が良かったライコネン
しかしスタート直後の雨で
ウェットタイヤに換えるためにピットへ向かうも
ピットロードを曲がりきれず
コースへ戻ってしまう大失態を演じ
ドライタイヤで激しい雨の中を1周余計に走るという
大きなロスを背負ってしまいます。


一旦は大きく順位を落としたものの
ポールポジションを取るほど調子が良かったので
2位走行中のアロンソに迫る3位まで取り戻します。
が、突然のスローダウンでリタイヤ。
シューマッハが来ると勝てないジンクスは健在のようです。


波乱4 ウィンケルホック
フォーメーションラップ中に降り出した雨を見て
グリッドには着かずピットへ向かった1台。
それがデビュー戦のウィンケルホックでした。
そしてウェットタイヤに履き替え
ピットロードからスタートを切ったのですが
この賭けは大当たり!


多くのマシンが激しい雨に翻弄される中、
一人ウェットタイヤを履いたウィンケルホックは快走し
ウェットタイヤに履き替えるためにピットへ向かう他車を尻目に
トップへと躍り出たのです。
赤旗中断するまでデビュー戦の新人ドライバーが
レースをリードしたわけです。
こいつは驚きだ。


まあ、レース再開するとともに
ズルズルと順位を落としてしまいましたが……。
戦闘力の劣るスパイカーなので仕方ないですけどね。