2004 第6戦 モナコGP


「伝統の」とか「世界3大レース」とか称されるモナコGPです。
このコースの特徴はなんと言っても市街地コースということ。
普段は車やバスなどが行き交う公道をGP開催期間は閉鎖してサーキットにしてしまうのです。
そのため路面は普通のサーキットに比べてかなり滑りやすく道幅が狭い。
そして道路脇には建物が立ち並ぶためエスケープゾーンが作れずコースは全てガードレールで囲まれてます。
ちょっとしたミスでガードレールに激突してしまいドライバーは一瞬たりとも気が抜けないので、
真のドライバーズサーキットと呼ばれています。


さて、今年のモナコですが、
事前情報では決勝レースで雨が降るといわれていたのでかなり波乱がありそうだと思ってましたが
蓋を開けてみれば快晴。
それでもレースは波乱でしたけどね。


まずスタートで見せ場を作ったのは佐藤琢磨
7位スタートからロケットスタートで4位浮上!
気持ちいいくらいかっ飛ばしてくれましたね。
何よりM.シューマッハに並んで軽くホイールを当てながらも
「おっ先〜」みたいにズバッと抜き去る。
そして驚くM.シューマッハ(笑
いやー愉快愉快。


スタートを決めて4位快走中だった佐藤琢磨が極端に遅くなり後続車が数珠繋ぎに……。
何か問題起きたのだろうかと思ってたら後方車戴カメラで白煙を確認。
これは時間の問題だなと思ってたら、3周目に盛大な白煙を上げてストップ。
この白煙は大渋滞していた後続車の視界をさえぎり、
減速したクルサードフィジケラが後ろから乗り上げて飛び上がり横転する貰い事故発生。
見た目は強烈な事故でしたが幸いドライバーは無事でした。
しかし、これにより2台ともリタイア。
早くも波乱の幕開けでした。
それにしても、トラブルが起きるのはまたしても琢磨の車なんですね……。


レース中盤、2位快走中のアロンソがトンネルを抜けると そこは雪国 見るも無残な姿に変わり果ててました。
レース後のアロンソのコメント*1を読むと、
周回遅れのラルフはアロンソを抜かせるためにスローダウンしたが、アロンソが並んだ時にアクセルを踏んだとか。
そのうえラルフは避けずにレコードラインを悠悠自適に走っていたために、
アウトから抜こうとしたアロンソはラルフに邪魔されレコードラインに戻れずバランスを崩した模様。
いいかげんにしろよラルフ。
そりゃ中指立てて抗議しますわな……。


アロンソの事故車を処理するためにセーフティーカー(SC)導入。
このSCでまた一波乱起きます。
SC先導時は低速走行なのでタイヤが冷えてしまわないように、各車蛇行したりハードブレーキをかけたりします。
M.シューマッハも例外ではなく加速してハードブレーキングしたところに、後続のモントーヤが追突しM.シューマッハのフロント大破。
そのままリタイア。
この事故は前方不注意なモントーヤは悪いですが、ちょっと状況も悪かったんじゃないですかね。

  • 視界の悪いトンネル内だった
  • SCカーが引っ込む直前*2だったためローリングスタートに向けて加速状態だった
  • モンは右に避けたがM.シューがモンの避けた方によってきたため行き場が無かった

双方に悪意は無かったと思いますが、モントーヤにしてみれば「そんな突飛な行動にはついていけん!」ってな感じかも。


この事故について個人的な感情を書き連ねると一部の人の感情を逆撫でしそうなので、胸のうちに秘めておくことにします(笑
(アンチシューなのでw)


残り10周。
1位トゥルーリの3秒後方に居たバトンが猛追。
その差は見る見る縮まり残り3周でほぼテールトゥノーズに!
よっぽどのことがない限り抜けないモナコですが、
何が起きるかわからないモナコでもあるので手に汗握って観戦。
なにせ1位2位を争ってる二人は共に優勝経験なし。
初優勝をかけた争いだからなおさらです。
バトンが抜きあぐねているうちにファイナルラップ
しかし、2台の前方に現れる周回遅れの車。


これはまた波乱くるかぁ?


と期待してると、トゥルーリを先に行かせバトンの前に入り込む周回遅れ。
 ('A`)ヴァー
これで決まったようなもので1位トゥルーリ、2位バトンのままフィニッシュ。


なにはともあれトゥルーリ初優勝おめでとう!
バトンは次に期待!
久々に波乱ありで面白いレースでした。


レース終了後。
スタート直後に5位を快走していたライコネンがいつのまにかリタイアしていたことに気づきました。
放送ではリタイアのシーンはおろか、リタイアしたことすらコメントしてなかった。
なめとんのかフジテレビ(怒


PS. でも某浜島をしゃべらせなかったのはOK(ぉ

*1:http://sports.yahoo.co.jp/f1/2004/monaco/0523/comment.html

*2:車上部の回転灯で判断できます