ドコモ「パケ・ホーダイ」インタビュー

http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/interview/19171.html


ツッコミどころ満載。

従来のビジネスモデルは、たとえば大容量のiアプリを提供して、そのトラフィッ
ク収入で稼ぐというスタイルでした。しかし世の中の流れとして、トラフィック
に依存する形は変えていかねばならないと考えた。

定額制を導入したのはFeliCaQRコードなどを有効に使うためという説明がありますが、
それなら、なぜFeliCaQRコードを検討していた時期から定額制が検討されていなかったのでしょうか?
私には「競合他社に対抗するために導入、理由は後付け」としか見てとれません。

永田氏によれば、本格的に「パケ・ホーダイ」の検討が開始されたのは2003年末頃
という。

EZフラットが始まったのが去年の11月28日なので、
危機感を感じて慌てて検討を始めたと受け取れますね。

着信メロディなどのコンテンツをよく利用して、パケット通信量が多いのはいわ
ゆる若年層。学生といった年齢層になってくると高額の利用料は厳しい場合もあ
るでしょうから、パケ・ホーダイを利用してもらえるでしょう。実際、今(パ
ケ・ホーダイを)使ってる方は、利用スタイルをあらかじめ決めている人が多い
でしょうね

あくまで既存の利用スタイルで「パケ・ホーダイ」を使った場合の損得しか考慮してないのが、ドコモの定額制の考え方のダメなところ。
定額制になった上での利用スタイルは変わるだろうし、定額制にして変えたいと思っているユーザーは居るでしょう。*1

正直言って、いろんな金額設定を検討しました。どの金額でどの程度利用される
のか、そして収益に与える影響ですね。さらに他社との競争も踏まえて3,900円と
いう価格に行き着きました

単純に競合他社との競争だけで決まった価格設定でしょう?
そのシワ寄せが基本プランの縛りですよね。
そうとしか考えられません。

プラン67以上を対象にしたのは、もともと高トラフィックのユーザーを対象にし
ていたのです。いわゆるヘビーユーザーは、パケット通信だけではなく音声通話
も比較的よく利用しているので、ある程度のプラン以上のほうが良いということ
になりますから。

この理屈がわかりません。
当然、回答のようなヘビーユーザーは存在するでしょう。
だからといってパケットを多く使う人が音声通話も多いという理屈にはなりません。
ただパケットだけ使うユーザーに定額制を使われると採算が取れないから、
基本プランで縛ったのではないかと邪推します。

もちろん、音声通話はあまり使わないけれど、パケット通信はよく使うという
ユーザーを対象にして、プラン67よりワンランク低いプランでも適用できるよう
にすることはあり得ますね

リップサービスならいりません。

Q 定額制が開始されたとはいえ、“定額制を前提としたサービス”は登場してい
ない。ユーザーに対してどのような利用シーンを提案するつもりなのか。 

A どのように使うか、というのはドコモが決めることではなく、それぞれのお客
様自身が決められること。我々としてはパケ・ホーダイだけではなく、良い端末
や良いプラットフォームを提供してトータルとして高い利便性を実現したいので
す

つまり質問の回答は「やる気が無い」ということですね。
どのように使うかユーザーが決めるのは当然ですが、
あくまで提供側が用意した使い方範囲内でしかありません。
今のi-modeには定額制を導入してまでやりたいことが無いです。
よってドコモの定額制は私的に価値が無いですね。

3,900円という価格ではないでしょうか。基本料と合算した金額で見れば、ちょっ
と高いと思われるかもしれませんが、さまざまな割引サービスもありますし、FO
MA端末であれば全て利用できるということも大きなポイントでしょう

割引サービスなら競合他社にもあります。
3900円というオプションの価格設定だけを出して安いとアピールするのはフェアじゃない。
詐欺ではないのでユーザー側で気づくべき点だが、そのやり方に不快感を覚えます。


率直に言いますとドコモのパケット定額制のやり方に嫌悪感を抱いてます。
auに対抗してパケット定額制を導入したのは問題ありません。
むしろ競争することは歓迎すべきことです。


しかしやり方に問題がありました。
定額制導入に対するやる気のなさ。
そしてユーザーの目にとまる定額オプションは競合他社より安いとアピールしながら、
その実は競合他社より高くなるプラン設定。


私の中でドコモのブランドイメージは地に落ちました。

*1:現にここに居る