第13戦 ハンガリーGP
ライコネン優勝 10ポイント
アロンソ11位 ノーポイント
差を10ポイント縮めて26ポイント差!
といっても前戦ドイツのロスを取り戻しただけですけどね……。
今回のライコネンの勝因はスタートからありましたね。
路面が汚れている偶数グリッドの4番手からのスタートながら
3位のトゥルーリをかわして3位。
これで前にいるのは1位ミハエルと2位モントーヤですが
モントーヤはチームメイトかつ戦略の違い*1から
すんなりライコネンを前に行かせてくれたので、実質前にいるのはミハエルのみでした。
ただし、ハンガリーは抜けないサーキット。
明らかにライコネンの方が速いのにミハエルを抜く事が出来ないのが見て取れました。
ライコネンは11周目というかなり早いタイミングでピットイン。対するミハエルは15周目。
この段階ではまだライコネンはミハエルの前に出る事は出来ませんでしたが、
勝利への布石は確実に打たれていたのでした。
それが目に見えて現れたのは2回目のピットストップでした。
ミハエルよりライコネンの方が1周多く引っ張りました。
これによってマクラーレンはミハエルの出方を見て戦略を立てることが出来ました。
そしてマクラーレンが採った作戦は5秒台のショートストップ。
これではあまり燃料を入れることが出来ないので
3回目のピットストップに早く入らなければいけなくなりますが
とにかく現段階で前に出てしまえばギャップを築けるという算段です。
そして、それが出来る力がライコネン@マクラーレンにはありました。
見事にミハエルの前に立ったライコネンはみるみる引き離します。
3回目のピットストップの時点ではライコネンが先にピットインしてもなお
まだピットインしていないミハエルの前に立ってしまうぐらい*2圧倒的な差でした。
こうなると恐いのはマシントラブルだけです。
前戦といいマクラーレンにはとにかくトラブルが多いので
本当に最後まで走りきってくれることを祈るばかりでしたが
今回はトラブルに見舞われることなく独走状態で優勝を飾りました。
しかし、今回はモントーヤにトラブルが出てしまいました。
まだまだマクラーレンの信頼性のなさは残っているようです。
今回一番印象に残ったのはレッドブルチームでした。
まず1コーナーで派手な横転事故を起こしたクリエン。
あわや大事故でしたが何事も無くてよかったです。
同じく1周目にアロンソが落としたフロントウィングを
クルサードが踏んでフロントを大破してスピンしながらコースアウト。
こちらも非常に混雑しているところでのスピンでしたから
他車を巻き込んだ大事故にならなくて良かったです。
とまあ、クラッシュ自体も印象に残るものでしたが、
それよりもクルサードのリタイア後の行動が一番印象に残りました。
コースに落ちている大きな破片を拾いに行くクルサード。
クレーンで吊り上げて撤去するマシンを支えて手伝うクルサード。
労うかのように長い時間マシンに寄り添うクルサード。
紳士的でかっこよすぎます、クルサード先生。