第8戦 カナダGP
レース序盤は好スタートを決めて1-2に踊り出たルノーに対して
予選で沈んでしまった影響で3番手バトンに続く4-5のマクラーレン。
ルノーが快調なペースで飛ばすのに対して
マクラーレンはバトンの後ろでやや様子見のように見えました。
バトンが1回目のピットに入った時点でルノーとマクラーレンの差は10秒ほどだったと思います。
しかし、ここで前が開いたマクラーレン2台は猛チャージを開始。
トップを走っていたフィジケラのペースが思うように上がらないこともあって
両チームが1回目のピットインする時点で5秒ぐらいの差まで詰まりました。
面白かったのは1回目のピットイン。
2位アロンソと4位ライコネンが同時。
次の周に1位フィジケラと3位モントーヤが同時。
モントーヤがピットアウトしてきたのはアロンソの前に出れるかぎりぎりのタイミング!
そこで焦ったのかモントーヤはピット出口で膨らんでコースアウト。
すぐにコースに戻れましたがアロンソの後ろに甘んずる結果となりました。
しかしモントーヤは諦めずアロンソを追いかけます。
この先頭集団で一番最初に異変が起きたのはフィジケラ。
トップを走行中に突然のスローダウン。そしてリタイア。
油圧系のトラブルらしいです。
トップに立ったのはアロンソ。
しかしすぐ後ろからはモントーヤが執拗に追いかけます。
アロンソはモントーヤのプレッシャーに負けたのか
コーナーで膨らんでしまいコンクリートウォールにリアタイヤをヒット!
サスペンションが壊れてしまいピットに戻ってリタイヤ。
これで1-2になったマクラーレンですが、まだまだレースは終わりません。
46周目、バトンが縁石に乗り上げすぎてしまってバランスを崩し
次のコーナーで曲りきれずにコンクリートウォールへクラッシュ。
エスケープゾーンが無い場所にマシンが止まってしまったため
撤去作業のためにセーフティーカーが入りました。
折りしもピットストップにはちょうどいいタイミング。
トップを走行していたモントーヤはピットインのタイミングを逸してしまい
ライコネンが絶好のタイミングでピットイン。
モントーヤは次の周にピットに入ったがピットアウトしたのは
セーフティーカーの隊列と交錯するタイミングになり滑り込むように2位のポジションへ合流しました。
しかしこの行為が審議対象となり、数周後にモントーヤに対してブラックフラッグ(失格)が提示されました。
どうやらモントーヤがピットアウトする時、
ピット出口のシグナルが赤だったそうで隊列が通り過ぎるまで待つ必要があったそうです。
モントーヤ曰く、全く気づかなかったらしい。
レースの最中に赤信号って……って気もしますがね(^^;
これでトップに立ったのはライコネン。
その後ろにはいつの間にか2-3でフェラーリがつけてました。
セーフティーカーが引っ込んだ後、ライコネンとシュー兄の差は1秒程度でつかず離れず
そのまま危なげも無くライコネン優勝!
前戦が前戦だっただけに最後まで気が抜けなかったですけどね(笑
これでライコネンは今季3勝目。
ポイントではアロンソとの差を10ポイント詰めて22ポイント差としました。
今後のチャンピオンシップ争いがますます楽しくなってきました。
ちなみにライコネンはレース後のコメントで
「実はステアリングが左に取られるトラブルが出ていたけど、クルマを労わりながら走った。」
とのこと。
まっすぐ走らない車で優勝しちゃったのですか!